めまい

「めまい」は60代以上の3割に見られると言われており、一度起きると何度も繰り返す方が多く、その恐怖から日常生活に悪影響を及ぼす事もあります。

めまい患者の約4割を占める「良性発作性頭位めまい症」は、内耳にある耳石器から耳石が剥がれることでめまいを引き起こします。耳石が三半規管に入ると頭を動かしていなくてもリンパ液が動くため、脳では頭を動かしていると認識し、実際の頭の位置と脳の認識にズレが生じることで、めまいを起こしてしまいます。

耳石が剥がれる原因の1つに「骨粗しょう症」が挙げられます。耳石の主な成分はカルシウムで、骨粗しょう症になると骨だけでなく耳石もモロくなってしまい、耳石器から剝がれ三半規管に入りやすくなってしまいます。特に女性は、40代以降になると急速に女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が減ってしまいます。エストロゲンにはカルシウムを吸収する作用があり、減少するとカルシウムをうまく吸収できなくなり、骨粗しょう症が進みやすくなるため注意が必要です。

また、めまいの原因の一つに「水滞」が考えられます。水滞とは、体内の水分が停滞したり偏在したりすることです。

目次