体重と一緒に体温も測ろう

◎日本人の平均体温

1970年    36.89度

2016年   36.20度

健康的で若々しく見える様に、体重が増えすぎないように注意されている方も多いと思います。

皆さんは体温の正常値がいくつかご存知でしょうか?

体温を測るタイミングは体調不良の時がほとんどという方が多いため、通常時の体温がいくつなのか把握しているという方は少ないかもしれません。

しかし、自分の体温をしっかり把握しておくと、体温の変化によって自分の身体の具合を知ることが出来るため非常に便利です。

自分の平熱を知っていますか?

健康的な人の平熱は36.5〜37.1度。

実は今、36度以下という「低体温」の人が増えているとか。

「低体温」は免疫細胞と大きなかかわりがあり、放置するとさまざまな病気やがんまでも発症してしまうことがあるそうです。

☆体温が下がると免疫力が低下する☆

体温が上がると血液の流れがよくなり免疫力が高まります。

血液は私たちの体を構成する約60兆個もの細胞に栄養と酸素を送り届け、かわりに老廃物を持ち帰る働きをしています。

その血液の中に、免疫機能を持った白血球が存在し、その白血球が体の中をめぐることで、体の中の異物をパトロールしているのです。つまり体温が下がると血流が悪くなり、免疫力も低下し、体内に異物を発見しても、素早く駆除してくれる白血球を集めにくくなり、ウイルスや細菌に負けて発病しやすくなってしまいます。

白血球は、これら外界からのウイルスや細菌だけでなく、がん細胞が体の中にできるたびに、免疫細胞が攻撃をして死滅させてくれています。実は健康な人でもがん細胞は1日に5000個もできています。その1つでも免疫という監視システムをかいくぐって生き残ると、1個が2個、2個が4個、4個が8個と倍々ゲームのように増えていき、やがてはがんに姿をかえてしまうのです。

健康を維持してくれる免疫力は体温が下がると低下することがわかっています。単純に計算すると、免疫力が30%低下すれば、1日に1500個近くのがん細胞が、免疫システムから見逃されて増殖していく可能性があります。

体温が正常に保たれていれば、これらの免疫システムが正常に働いてくれて、健康が保たれているということになります。

☆低体温がもたらすデメリット☆

◎免疫力の低下◎      風邪をひきやすい   肺炎   がん   アレルギー

◎基礎代謝の低下◎   脂肪燃焼がしづらく太りやすい

◎自律神経の乱れ◎   めまい   頭痛   イライラ   不安感

◎細胞の働き低下◎   老化が早まります

◎脳への影響◎         脳への血流が悪くなり認知症発症のリスク大

◎不妊症◎               子宮内の温度と精子の運動能力の低下

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