夏の感染症対策
〜長引く夏風邪に罹らない為に〜
◎夏風邪の特徴…
夏風邪の原因はウイルスによるものが殆どです。夏のウイルスは高温多湿の環境下を好み、ヒトに対しては呼吸器や腸等に感染します。毎年6月から8月にかけ子供を中心に患者数が増えますが、一般的に夏は睡眠不足や冷たい物を飲食する機会が増えることから免疫力が低下する傾向があるため、どの年代にも注意が必要です。
◎早期回復のために大切なこと…
「手足口病」「ヘルパンギーナ」「プール熱(咽頭結膜熱)」は三大夏風邪とも呼ばれており、感染経路は直接口からウイルスが侵入する場合が多いのが特徴です。夏風邪は長引く傾向があり、体内のウイルスを排出しにくいことや食欲不振が重なり、ウイルスが体内に長く潜伏する条件が整ってしまっていることが原因です。薬による有効な治療も少ないことから、しっかりと休養をとり無理はしないことが早期回復のために重要です。
☆夏の風邪の特徴は?☆
数百種類ある風邪の原因になるウイルスのうち、高温多湿を好むウイルスが活動的になる。
・主な症状
□のどの痛み
咽頭炎などをひきおこし、ひどくなると食べ物がのどを通らなくなることもある。
□下痢・腹痛
腸内で急激に増殖するウイルスがあるため「夏風邪はおなかにくる」といわれる。
□発熱
□頭痛
□だるい
◎夏を満喫するためのワンポイント情報…
タオルの使いまわしをさけ、手洗いうがいは勿論のこと免疫力を下げない工夫が予防では大切です。夏野菜などは体の熱を冷ます働きがあることから、逆に温める働きのある根菜類や醗酵食品の他、不足しがちなタンパク質を意識して摂ることも大切です。夏は食欲不振になり体力の消耗が激しい季節ですが、今年の夏を元気に過ごすために、これらを実践されてみてはいかがでしょうか。