夏バテは、暑さや湿気による体力消耗・胃腸の働きの低下・自律神経の乱れなどが重なって起こる体調不良です。漢方では、体の「気(エネルギー)」や「水(体内の水分)」のバランスを整えることで、夏バテの予防・改善を目指します。
🌿 漢方で考える「夏バテ」の主な原因と対策
① 食欲不振・胃もたれ、胃腸の「気」が弱る(脾虚)
・六君子湯(りっくんしとう)→ 胃腸の働きを高め、気を補う
② だるさ・疲労感、気の消耗、気虚
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)→ 気を補い、疲労回復
③ むくみ・倦怠感、湿邪(体に余分な水分が停滞)
・五苓散(ごれいさん)→ 体内の水分循環を改善
④ イライラ・不眠、自律神経の乱れ、心火の亢進
・加味逍遙散(かみしょうようさん)→ 精神安定、ホルモンバランス調整
⑤ 発汗過多・水分不足、陰虚・体液の消耗
・白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)→ 熱を冷ましつつ、潤いを補う