目は「肝」と「腎」の状態を映す

■東洋医学の視点: 目は“肝”と“腎”の状態を映す

「目は肝の(きょう)」 「腎は瞳を主る」―内臓のめぐりが、視機能を支えています。

中医学では、目の働きは「肝」と「腎」の状態を反映するとされます。 これは、現代医学の視点から見ても理にかなっています。

●肝→「血の貯蔵、血のめぐり」と自律神経の安定

肝は全身の血流と感情・自律神経をコントロールし、目へ十分な酸素と栄養を届ける役割を担っています。→血の不足、血のめぐりが悪いと、ドライアイ、夜盲症、目のかすみ、ピント調節の乱れ、 光への過敏反応、眼精疲労につながります。

●腎→「水のめぐり」と潤い・再生力

腎は体内の水分バランスと精(生命エネルギー)を司り、潤いと老化防止に関わります。→腎の衰えは、黄斑の老化、白内障、視力の低下、加齢性眼疾患、ドライアイの発生と進行に関係します。

つまり、『肝は血で目を“養い”、腎は水で目を潤す”』というのが東洋医学の考え方。

この2つのバランスが崩れると、いくら目薬やルテインを使っても根本的な改善にはつながりません。

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