この方とはお電話によってご縁をいただきました。その電話はこうでした。
「うちの義母が悪性リンパ腫なのですが、もうあまり長くない・・・とお医者さまから
言われています。実は、先生のことを主人の同僚の方からお聞きしまして・・・」
お医者さまから、あと2、3ヶ月だと言われていました。そこで息子さんのいる鹿児島へ
お墓参りに行きたいとお医者さまに尋ねると、いいよという軽い返事だったそうです。
要するに最後の帰郷になるだろうと推測されていたのでしょう。
鹿児島空港に着くと、そのまままっすぐに当店へ来られました。
とても疲れた様子です。
お話をしながら問診をとるうちに、少し元気が戻ってきたようでした。
希望が持てたのかもしれません。
経験上私はこの病態には、駆オ血剤が必要であると感じていたので
数ある駆オ血剤の中から、灯サン花入りをチョイス。
ポイントとしては、病変がリンパ節にある以上、それに伴って脾臓内のリンパ球生成の
機能亢進を起こし、それがひいては血液の粘度を上昇させているのだと。漢方でいうなら
オ血に相当するという考え方を採ったわけです。
その他の点においては、多くの他の悪性腫瘍を目標とする製剤を選択しました。
1ヶ月目には、肺の水のたまりが遅くなったと報告をいただきました。
「ええっ?? 肺に水がたまっていたの!?」
そこで、コエンザイムQ10の製剤を追加。
するとその後、1回だけいつもの半量ぐらいの水を抜いただけでそれ以降1度も
水の話は出てきません。
あとで聞いた話ですが、お医者さまからは「元気そうに見えるけど、これだけ心臓肥大
があればいつおかしくなっても変ではないです」と言われていたそうです。
それから4ヶ月後、検査の数値も下がったとのこと。
若干血糖値が高いだけで、その他は良好な数値だったそうです。
もう8ヶ月になりますが、毎日散歩しながら元気にお過ごしです。