葛根湯は、どなたでも聞かれたことのある漢方薬だと思います。カゼ薬だと思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?
古典には「太陽病、項背強ばることと几几、汗無く悪風するは、葛根湯之を主る(たいようびょう、こうはいこわばることきき、あせなくおふうするは、かっこんとうこれをつかさどる)」とあります。寒気があり、肩や背中がこわばって、汗は出ていない状態に用います。したがってカゼの初期などに使われやすい処方であるわけです。
しかし、カゼの時だけでなく上記のような状態がある場合に広く使っていいものです。当店でもよく肩こりや慢性的な項背痛などに使っています。
では、この葛根湯、何でできているかといえば別に葛根湯という草木があるわけではなく、7つの生薬が決められた配合バランスで構成されています。(カッコン・マオウ・タイソウ・ケイヒ・シャクヤク・カンゾウ・ショウキョウ)
しかし、昨今、体を冷やしている人が多く見られるせいか生姜(ショウガ)をもっと足した方が効き目を実感できる方が多いようです。葛根湯を熱いお湯でとき、できあいのチューブの生姜でもいいので少し足して飲まれてみてください。お試しあれ!!
☆初期の風邪ー葛根湯が効くタイミング☆
ゾクゾクっと寒気がする。
首筋や背中がハル。
頭痛や筋肉の痛みがある。
このタイミングで葛根湯を熱いお湯でとき、ふ〜ふ〜して飲みます。消化のよいお粥などを食べ、早く寝れば、じわっと汗をかき翌日にはスッキリ!
ただし、すでに汗をかいていたり、
熱が上がってきてから飲んでも効果は出ません。
タイミングと飲み方が大事です!